皆さん、こんにちは。関口太郎です。
今週の金曜日(7月8日)で長かった入院生活を終えることができます。今週はリハビリの最後の追い込みです! 現在、膝の可動域は135度+アルファ程度で、先週の水曜日からは怪我をしている右足にも全体重をかけられるようになりました。
今でも杖は念の為に使いながら歩いていますが、杖無しでも歩けます。久し振りに杖を使わないで歩いた時は、本当に嬉しかったです。怪我をしてから3ヶ月経ち、やっと(自分の足だけで)歩けました。
ちなみに今回の怪我ではちょうど関節をまともに壊してしまっていて、さらに大腿骨(の骨折を固定するため)に(手術で)ピンを5本入れています。その5本の内の1本は、実は失敗でなんの意味も無い場所に入っているんです。さらに3本は反対側に6mm程飛び出してしまっていて・・・。
これらのピンは膝の関節にある筋などに悪影響を与え膝の動きを悪くしてしまうんですが、そのピンを外してしまうと骨折している箇所が固定できずに、今度は骨折の治りが遅くなります。実は(帰国してから)日本の病院に来た時に、もう1回手術してやり直した方が早く治るか、それともそのままで行った方が早く治るのかを先生と相談した事がありました。
今思えば、(手術をしないでリハビリで治そうと言ってくれた)先生の決断は正しかったのでしょう。なぜかと言うと、もう一回手術をすると(リハビリの開始が遅くなるため)さらに関節が癒着してしまい、曲がりにくくなってしまうからです。さらに、リハビリの先生のやり方も良かったので、ここまで(膝が)曲がってくれたのだと思います。
自分では考えていた予定よりはかなり遅い回復ですが、昔から診てもらっているここの病院の先生やリハビリの先生には、『通常は、こんな早く治らないよ』と言われました。まだ完全ではないですが、(先生達に言わせると)膝の曲がりは驚異的らしいです。自分的には遅過ぎなんですが・・・。この怪我だったら、(普通の人なら)良くて90度位で、その後は手術でもう少しって感じが普通なんだそうです。
さて、骨折した箇所も膝の曲がり具合もまだ100%完治ではありませんが、7月22日〜24日のイギリス・ドニントンから復帰します。8月下旬のチェコ・ブルノから復帰した方が良いんじゃないかと言う人もいました。しかしブルノから復帰だとその後あっという間にシーズンが終わってしまいます。ブルノの後は茂木、マレーシア、カタールと3週連続レース。そして、1週あけてトルコ、バレンシアと2週連続です。このスケジュールだと、調子を取り戻す時間も何も無いまま今シーズンが終わってしまいそうで・・・。
それなら、ちょっと無理をしてでもイギリス・ドニントンで復帰し、次の週にドイツ・サクセンリンクと2週連続でレースして、自分自身の駄目出しをしたいのです。最初からこう書くのは嫌ですが、最初の2戦は絶対に無理をしないでリハビリのつもりで走ります。そしてフィジカル的に何が駄目なのか知りたいのです。怪我の具合、例えばもっと膝は曲がらないと本来のライディングができないとか、(レースを走り切るには)体力的に足りない等。
そうすれば次のブルノまでに時間があるので、再度リハビリやトレーニングを行いブルノのレースで再度チェックし、また何が足りないかわかると思います。
そしてブルノの後”茂木”まで2週間空くので、さらに自分を強化。そんなプランを自分では考えています。
今年は本当に大勢の方々に支えられて、走れるようになりました。心から感謝の気持ちで一杯です。
復帰直後は想像以上に厳しい戦いになると思いますが、徐々に良くなって行くと思います。と言うか、良くして行き支えてくれている大勢の方々に、僕の走りを見てもらい、お礼をしたいと思っております。
これからも応援よろしくお願い致します。