1日目(23日)
ラップタイム:1分46秒415 テスト周回数:86周
2日目(24日)
ラップタイム:1分47秒077 テスト周回数:32周
初日は車体のセッティングを大幅に振っていったら、良い感じになってきました。
大体の方向性も分かってきたし、乗っていても疲れず、一日目は良いテストができました。順位はダメですが、走る度に感触が良くなってきています。
そして2日目は、夜に降った雨が路面に残り、走行開始したのは昼過ぎ頃。路面コンディションが良くないので、エンジンの慣らしをして、再度待機しました。3時頃から本格的に周回を重ね、昨日のセッティングの方向で作業をしていきました。だいぶ車体は乗りやすくなってきているものの、もう少し良くしたいなぁ〜。同じ方向でセッティングしてみよう。
・・・が、しかしその後、ヘレスで一番スピードが出ているコーナーで、ゼブラ(サーキットのコーナー等にある、赤と白で色分けされた縁石部分)に膝を引っ掛けてしまいました。転倒はしなかったものの、右足の皿と大腿骨を骨折!そのままふらふらとピットロードまで戻りガードレールにもたれかかって動かずにいました。するとカンペテッラのスタッフが全員飛んで来て、
(スタッフ):「大丈夫か?大丈夫か?」
(太 郎):「痛い!痛い!足が壊れた!」
と言い、救急車で医務室へ運んでもらいました。
ツナギを脱ぐときに、信じられない位の血が出ていて、
(太 郎):「これはえらいことになった」
と思いました。サーキットの医務室からすぐにヘレスの病院に行くことに。(ヘレスの病院に到着後)レントゲンを撮ったら大腿骨も折れてて、
(医 者):「今すぐに手術したほうが良い!」
(太 郎):「手術するなら日本へ帰りたい」
(医 者):「こんなに出血していて骨折までしているのに、
飛行機にのったら痛くて死ぬぞ!」
こんなやり取りから、生まれて初めて海外で手術をすることになりました。下半身麻酔での手術だったので作業の様子を確認することもできました。びっくりだったのが、病院で携帯を使っても平気な事で、手術中に先生が(携帯で)電話してたのには、びっくりしましたね。
手術してからもう3日が経ち(コメントを書いている)今日は日曜日(27日)です。痛みはだいぶおさまりましたが、悔しくてしかたありません。
(太 郎):「今年にかけていたのに開幕戦から欠場とは・・・。」
しかし腐ってもしかたないので、まずはちゃんと治すことに集中したいと思います。(カンペッテラチームの)チーフとチーフの奥さん、僕のチーフメカニックとプレス担当の人が、ヘレスに残ってくれて、夜も付き添いをしてくれて本当に助かってます。
そんな感じで、今は一日も早く治して復活します。そしてガンガン行きますので、応援よろしくお願いします。